2011年12月12日月曜日

電池駆動アンプ

電池駆動アンプが完成しました。
並列給電型で出力は思っていた通り10Wでした。
ICアンプを使用したので、音質はドライかなと思っていましたが、ワイドレンジで温かみの有る音です。
出力トランスの影響が大きいようです。










充電器も完成して、充実した時間をすごしました。

2011年12月3日土曜日

並列給電アンプ

今回は、今月末に行われる、手作りアンプ研究会(お寺冬大会)に出展する、アンプを製作しています。今回の大会テーマは、乾電池駆動アンプです。
手っ取り早い乾電池駆動アンプは、ICを使用したアンプです。
普通のアナログICやデジタルICどちらもあります。
しかし、そのまま使用したのでは、面白くないので、何か違う方法は無いかと考えました。
何気なく部品を見ている内に思いついたのが、出力トランスを使用した並列給電型アンプです。
昔、入手したマッチングトランスがあり、一次側は16Ωのタップがありますが中点から分けられるので、
8Ωのダブルになります。二次側は6Ωです。
この一次側にアンプを2台接続して並列給電します。











アンプ部は小型に組めて、外部部品の少ないフィリップス社のTDA7056Bを使用します。

BTLアンプのため単電源でも出力コンデンサーが必要なくOCLに出来ます。

また、音質も中々のものです。










電源には水素ニッケル電池を使用するので、バッテリーチェックと出力レベルを兼ねてメーターをつけました。










今回は、バッテリーを充電するための充電器も作ることにしました。9Vタイプの水素ニッケル電池を3個、単三ニッケル水素電池8本を2パック充電することが出来ます。









各、充電電流、電圧を切り替えて、見ることが出来ます。

また、各電池の放電テストが出来ます。





2011年11月19日土曜日

小物工作2

最近は投稿をまじめにしていないせいか、久しぶりが多くなりました。
歳を取ると億劫に成るのか余り良くない事ですが、毎日題材は有るので出来るだけ、投稿していこうと思います。

さて、仕事上の事ですが、イベントやコンサートで、コンデンサーマイクを使用したい時があります。
当然の事ながら、電池を使用できるマイクは良いのですが、大半のマイクはミキサー側からファンタムと呼ばれる給電をします。この時、ファンタムをマイクが使用されているチャンネルだけに出来れば良いのですが、ミキサーによっては、全チャンネルしか出来ない事が有ります。
しかし、全部コンデンサーマイクなら良いのですが、ダイナミックマイクやマイク以外のエフェクター等が接続されている事が多いのです。
接続しているものによっては、故障の原因になったり、ショートしてミキサーが故障する可能性が出てきます。
そこで、単独でミキサーより先でファンタムをかける事が出来れば良い訳です。
今回は、ファンタム電源を製作してみました。












外観ですが、ステレオ、ドラムのトップの時等は、2本マイクを使用するので、2チャンネル給電できる用にしました。
電源スイッチは個々に付いています。また、AC電源を使用する事が多いのですが、電源ハムやコンセントのわずらわしさを無くすのに電池を使用しました。










内部を見て、おやと思った方は沢山いるでしょう。
何故かと言いますと、電池は006P 9Vです。2個直列にして18Vにしています。
ファンタムは通常48Vなのです。しかし、一般のコンデンサーマイクは特殊で無い限り、10V以上あれば動作します。
業界では、48Vが標準なので、何故48Vなのかあまり疑問に思ったことがありませんが、過去にウエスタンエレクトリックが電話で音声伝送をしていた時の端末機器に給電していた電圧がそうであったので、そのまま標準になったと言う説が有力視されています。
確かに電話ですと数十キロを伝送することも有るわけで、減衰を考えて設定されたと思われます。
しかし、私達の場合、ステージからミキサーまでどんなに長くても100m以内です。
マイク自体が10V前後で動作するのであれば48Vはいらない訳です。
実際、給電するミキサー側に4.8KΩもの高抵抗を解しており、電圧を下げているわけです。
もし、この抵抗が無ければマイクは故障してしまうでしょう。
この点を踏まえて簡単に10V以上を得るには006P電池は小型で良いと思います。
また、マイク自体の消費電流もかなり少ないので、事足りる訳です。
更にニッケル水素電池にして充電回路を内臓しました。
結果は上々で、これから重宝しそうです。

さて、二作目ですが、余り一般では使用されることが無いと思いますが、電話の音声を取り出したり、逆に外部からの音を送ったりする道具です。
放送関係やイベントでは、意外と重宝します。
メーカー品もありますが、特注品に近いので高価です。









原理はそれ程難しくなく電話機の受話器の変わりに取り付けて、マイク回路に音声を送り、スピーカー回路から音声を取り出します。
昔、受話器にマイクとスピーカーを向かい合わせにして同じ事をするカプラーと呼ばれるものもありましたが、音質的に問題があり、外部の音も入ってしまいます。
今回のは、受話器のケーブルを電話機から外して直接モジュラーケーブルで接続します。
また、通常の電話機としても即使用出来るようにスイッチで受話器に切り替えられます。










ミキサー等に接続できるようにトランスを送り受け共に入れてあります。
とは言っても電話そのものが帯域が300Hz~3KHz位しかないので、安価なサンスイのトランジスター用トランスを使用してシールドとしてシールドテープを巻いてあります。
それから、送りと受けのレベルが分かるようにレベルメーターをつけてみました。
使用してみて意外と音声もはっきりしていて、送りレベルも調整できるので、相手側が聞き取りにくい時等便利でした。

2011年9月26日月曜日

スピーカーネットワーク

予てから大型スピーカーを1台のアンプで、駆動すべく計画していたネットワークを作成し始めました。
御覧の様に2Way、3Way対応で、パワーメーター付きです。










入出力はキャノンコネクターを使用、接続も簡単です。
また、スイッチ切り替えで、スーパーローを中高域と切り離して、それぞれのネットワークを使用し、バイアンプで使用できる機能、位相反転スイッチ、2Way、3Way切り替えスイッチを持っています。










高域用のアッテネーターには、ラックスのトランス式を採用しました。











コイルは、スーパーローにTOA製の大型コイル、中域ようにはコイズミ無線から購入した物を使用しています。










コンデンサーには、中低域には音響用電解コンデンサーを電極を合わせて無極性にして採用、高域用にはフィルムコンデンサーを採用しました。



















2011年9月19日月曜日

D/I BOXの製作

通常のステレオ音声をモノラルに変換する、ダイレクトBOXを製作しました。
同じ機能のD/I BOXは6台所有していますが、ステレオ信号をモノラル信号に合成する方法を変えてみました。









現在、所有のものは抵抗でモノラル信号に合成しています。
今回は、写真のように巻き線が二回路あるトランスを使用して、それぞれの巻き線に左右の信号を入力、モノラルにトランスによって合成します。
これは、佐久間アンプで有名な佐久間先生が、ステレオ信号のモノラル合成でトランスを使用した方がバランス良く合成できると言う、話から製作してみようと思い立ちました。









入力系統は、ピンジャックのアンバランスと3Pフォンジャックによるバランス入力を備えています。
また、このD/I BOX、本来の逆の使い方が出来ます。
つまり、出力側に逆に信号を入れると、ピンジャックやフォンジャックに信号を出力でき、分岐BOXとしても使用できます。
これも、トランスを使用しているので、干渉の心配なく出来ます。

2011年8月22日月曜日

スピーカーネットワーク

引き続いての投稿ですが、現在、私の仕事用のスピーカーシステムは、
38cmウーハー4個で2個づつタンデムドライブにした低域1台、
16cmウーハー2個をフロントロードホーンにした低中域が2台、
10cmフルレンジ4個をフロントロードホーンにした高域が4台、
これを1組にしています。
普段は、マルチアンプで、低域に1000W、中低域に200W、高域に150Wのパワーアンプで駆動して、100Hz、300Hzのクロスオーバーで使用しています。                            








しかし、このスピーカーシステムは音質のグレードも高いので、マルチアンプだけでなく、パワーアンプ1台でも駆動して見たいと考えて、スピーカーネットワークを作る事にしました。
部品は写真の通りで、大型のTOA製コイル、ニチコンオイルコンデンサー、フィルムコンデンサーで構成しています。
ここで問題なのが、低域と中低域は能率が103dBに対し、高域は113dBと高能率のためどうしてもアッテネーターが必要ですが、抵抗式のアッテネーターでは、ダンピングファクターの低下を招いてユニットの特性の暴れを招き、音質に大きな影響を与えてしまいます。
そこで、使用したのがトランス式のアッテネーターです。トランス式ですとダンピングファクターの低下を防いで、ユニット特性の暴れを抑制で来ます。
写真上に写っているのが、往年の名器LUXのトランス式アッテネーターです。
また、各、ユニットの入力レベルが分かるようにメーターをつけます。

これによって、マルチアンプ以外でも使用でき、トータルの能率が103dBに成り、数ワットのアンプでも十分な音量で大きな会場でも音楽鑑賞用に使用出来ます。
もちろん、システム自体の最大入力は1000W有るので、いろいろな使い方が出来そうです。

近況

久しぶりの更新ですが、以前から持っていた、VUメーターを使用してレベルを監視できる、メーターBOXを製作しました。使用したメーターはプロの世界ではおなじみのヤマキ社製です。
ヤマキというと一般の方は、鰹節を想像されると思いますが、全く別会社で味も素っ気もありません!
ただ単純にメーターを付けて終わりでは、それこそ味も素っ気もないので、LEDによるバーメーターを付けて見ました。今回使用したバーメーター駆動には、一般的な5ポイント表示用ICで、RONMのBA6125です。ローレベルの時、緑のLEDが点滅、ハイレベルの時、黄色のLEDが点滅、それ以外の中間のレベルでは、緑と赤が点灯します。
入力端子は0dBと+4dBの二つを設けました。











さて、今回の創意工夫は、バーメーター駆動ICとメーターアンプ用の電源に写真で見ての通り、廃棄した携帯電話の充電器を使用しました。充電器は小型で、出力が5.7V、660mAも有り、結構使い道があります。










続いての写真は、またまた30年ぶりに友人宅から、戻ってきたコーラルのツイターH-70です。
当時、このツイーターは大変人気があり、中々優秀な特性を持っていました。
早速、ラージモニターシステムに8KHzクロスで、接続付加してみました。
友人の扱いと保存状態が大変良かった事も有って、透明度の高い歪み感の無い爽やかな音色です。
しかも、ジャズ等では、シンバルなどが力強く再生されます。
すっかり、溶け込んでしまいました。メーカーが違っても、優秀なユニットは、違和感無く使用できるのだと、つくづく感心しました。


2011年6月30日木曜日

30年選手

私のスピーカーシステムがホーンシステムだった頃、低域用として38cmウーハーを駆動するために製作したパワーアンプが、知人の所へ行っていたのですが、先日、20年ぶりに戻ってきました。
知人が、家を引越ししたため、大型のシステムを置くことが出来なくなり、小型化する事になったためです。









純Aクラス動作で、出力30W、完全無帰還、左右独立電源、マッチング出力トランス付きです。
出力段は日立製MOSFETでパラプッシュです。ドライブ段はNS社のLF356Hセレクト品に1石電流ブースターを付けています。
状態も良好、動作も良好です。スピーカーに接続して、音を出して見ました。
電源部がしっかりしているため、安定した音で音量を上げても崩れません。
30年経過していますが、パーツを厳選してしっかり作れば、何時までも使用出来ると言う良いお手本です。












2011年6月23日木曜日

今後の計画

さて、ずーっとサボっていた、セレクターの工作を開始しました。

FMAMチューナー、カセットデッキ2台、CD、MD、DAT、PCMを接続、全てを再生、それぞれダビング、又外部入力3系統を持っています。


全ての録音セレクターには、バッファーアンプを設け、フロントパネルに外部入力、出力端子を設けました。


また、再生系のレベルを監視できるようにメーターを設け、ゲイン調整付きです。



















                                                                

次に着手する予定が、次回の手作りアンプの会、冬のお寺大会テーマの乾電池アンプです。


かなり前に製作したアンプを改造することにしました。
















電源部トランスを撤去、水素ニッケル電池を内蔵させ、充電回路を付加、ACアダプターで充電します。


乾電池電源でどんな音に変化するか、今から楽しみです。


























2011年6月8日水曜日

サウンドグッド

先日、息子と娘が小学校時代にお世話になった、音楽の先生に15年ぶりに再会しました。
現在は学校を退校して、障害者支援団体レクタスの代表者と活躍しています。
活動の一環として、学校の音楽室を使用して行う、スクールライブを開演するにあたって、音響の手伝いをお願いされました。
ライブに出演するのはスメルスグットという、ファンキーなサウンドを持つ、Jポップスバンドです。
ドラムは浜崎あゆみのバックバンドもしている等、全てのパートが普段が有名アーティストのバックをしているスタジオミュージシャンです。









バンドはドラム、ベース、ギター、キーボード、ボーカルは3人です。
会場のPAは音楽室の広さから、ドラムだけは全てスピーカーから出さず、少し迫力を出すため、キック(バスドラム)のみです。
実際の楽器の生音があるので、これに更にマイクで、それぞれ拾った音を付加します。
今回は、ビデオに収録、DVD化するので、収録のため、全ての楽器をマイクで拾ったので、PAと別に録音用のミキシングをしました。
そうしないとPAのミックスでは全体音のバランスが悪くなるためです。





















今回の収録のミキシングは、現在、私の住んでいるゲストハウスに居る、イギリス帰りのトシにお願いしました。彼は、イギリスロンドンのメンフィススタジオ(アビーロードスタジオと同じ設計者が作った)で活躍して、現在は日本で、メジャーデビューする、アーティスト達のレコーディングを行っています。













スピーカーは38cmウーハー4個搭載のタンデムドライブのスパーロー2台、前回製作したミッドロー4台、10cmフルレンジ4個を搭載したハイボックスを2台使用しました。

ハイボックスは、6AQ5PPの真空管アンプでドライブしました。

ブログにも製作を投稿しています。

予想道理のクオリティの高いサウンドが得られました。

演奏はとても素晴らしく、ミキシングがとても楽しかったです。

会場のみんなものりのりで本当に良かったと思いました。

このライブに参加した子供達は、有る意味では人並みに感覚の優れたところがあります。

この子達に私の手作りPA(アンプ、スピーカー等)を受け入れて貰って感無量です。


2011年5月29日日曜日

映像機材のチェック

本当に久々の投稿ですが、今週の土曜日、学校の音楽室を使用して行われる被災地支援ライブの音響、映像収録を手伝うことに成りました。 主催はNPO法人障害者支援団体レクタスです。本来は障害者のために行われていた、コンサートを被災地応援コンサートにしてDVDを作成、被災地の各学校、養護施設に配布する事になりました。
















接続をして、電源を入れるてみると画像がモノクロでカラーが出ません。ありゃー参ったなー、故障かと思ってしばらくすると、色が出てきた!原因はいったい?分からないうちに治ってしまった!

とりあえず、一度メンテに出そう。

2011年2月17日木曜日

連休中は充実

随分、投稿をサボってしまいましたが、先週の連休で工作をしました。
まず、クラシックプロのパワーアンプにケースを作りキャスターをつけて自由に動かせるようにしました。 20kg近く有るので、これで移動が楽になりました。









本題は、かなり前に製作したARTの16cmウーハーを2個づつ使用したウーハーシステムを改造しました。写真のように、ショートホーンを付けてMIDLOWとして使えるようにしました。










                                                                 
                                                  
              
                                                                     
                                                                          
                                                                  前回作った、タンデムドライブのスーパーLOW、HIGHBOXと組み合わせて3Wayシステムが組みあがります。LOWにクラシックプロをBTLで1000W、MIDLOWにヤマハをBTLで200W、HIGHにテク二クスを200Wでシステムにします。












友人から譲り受けたモニター用のシステムを治しました。ウーハーが永久歪を起こしていたので、交換、外観がボロボロだったので塗装しなおしました。できばえは上々のできばえです。









2011年1月3日月曜日

良いお年を、から新年明けましておめでとうございます!

久しぶりに中華料理を食べに行きました。
写真はワタリ蟹と春雨の鍋です。
蟹の旨味が春雨に滲みてとても美味しかったです。








さて、写真は変わって八王子に有る、ひな鳥山と言う古民家作り、囲炉裏端焼き店の雛鳥串焼きコースです。写真のように船に載って料理が運ばれてきます。






                                           今年で4年目になったシクラメンとイタリアンパセリです。
相変わらず年に2回、きれいな花を咲かせてくれます。















さて、最後にボイスコイルが切れた、TOAの38cmウーハーのマグネットを外して、パッシブラジエーターにして、クラシックプロのCP1511という38cmウーハー(入力600W)を搭載したスーパーローです。前回製作したタンデムドライブのウーハーの代用として製作予定でしたが、思いのほかタンデムドライブウーハーが良いので、製作がストップしていました。
しかし、ウーハー等、パーツがバラバラでは場所を取り、邪魔なので組み立てました。
まだ、音出しをしていないので何とも言えませんが、貫禄は十分です。